2018-09-14

大地震の中でマーケティングについて考えていたことをまとめました

地震の中のマーケティング

去る2018年9月6日AM3:08北海道を震度7の大地震が襲いました。
ブラックアウトによる大規模、かつ長時間に渡る停電により、札幌も完全に都市としての機能を奪われてしまいました。
でも、そんな中でも僕たちは長い行列を作りながら購買活動を止めませんでした。もちろん生き残るため、そして家族のために「価値と価値の交換」を繰り返していたのです。繰り返し襲ってくる余震の恐怖に怯えながら。
この「非日常」が与えてくれたマーケティングの気づきを、僕は毎日、メルマガで発信していました。ここにまとめて紹介したいと思います。

 9月7日「1」の恐怖

綱渡り

「ビジネスにおいて1は最悪の数字である」by ダン・ケネディ

こんにちは。ブリッジワークの高橋です。
まずはお礼をさせてください。
昨日、北海道を襲った大地震に際しメルマガ獄舎の皆さんからたくさんの激励メールをいただきました。感謝!本当に励みになりました。
大丈夫です!体は無事です。
繰り返し襲ってくる余震。1日中鳴り止まぬ救急車のサイレン。
今まで感じたことがない恐怖と不安の1日でしたが、同時に、いろいろな学びを得た1日でもありました。
最も大きな学びが「一つしかない」というのは、本当に最悪の結果を招くのだということです。

地震当初から北海道全域、全世帯296万戸が、約20時間に渡り停電。
JR、地下鉄、バス、航空、全ての交通網がストップ。
札幌もほぼ全ての都市機能が奪われてしまいました。
これは、これまでにない最悪の停電事故だそうです。
なぜ、こんなに広域で、なぜ、こんなに長い時間、電力が停止してしまったのか?

それは、いくつかある発電所の中で、「たった一つ」の発電所にかかる負担が大きすぎたことから生じた事故でした。
「たった一つ」
これは僕たちのビジネスにおいても、最悪の事態を招きかねない数字です。

頼れる集客手段が「たった一つ」しかない。
頼れる顧客フォローが「たった一つ」しかない。
頼れる仕入先が「たった一つ」しかない。
頼れるスタッフが「たった一つ」しかない。
etc・・・・
これは「たった一つ」が失われた段階で、即、ビジネスは機能不全に陥るということです。
僕がなんとかこの記事をお届けできているのは、サブのPCをいつでも「使える状態」で偶然、保有していたからです。
メインで使用していたマシンは、昨日の地震で破損してしまいました。

「ビジネスにおいて1は最悪の数字である」
常に最悪を想定して「次」を、いつでも「使える状態」で用意しておきましょう。台風に怯えた次の日に大地震。こんなことが本当に起きるのです。
まずは頼れる「1」を確立する。そして「次」を用意して不測の事態に備える。
本当に、これは大きな学びでした。「備えあれば憂いなし」
必ず「次」を「使える状態」で用意しておいてくださいね。
それではまた!

 9月8日 建設的なネガティブ思考で現実に備える

考える

被災して二日目。
僕たちを待っていたのは長い長い行列でした。

こんにちは。ブリッジワークの高橋です。

札幌はブラックアウトから徐々に回復。
僕が住んでいるエリアでは電気、ガス、水道、現段階でライフラインが何とか確保されている状態です。でも、ホッとしたのもつかの間。
次に問題になったのは日用品、食品の確保です。
昨日は、どの店舗も長い長い行列ができていました。

「次に、いつ手に入るかわからない」
不安、恐怖というのは消費の強いモチベーションになるのですね。
特に長い長い行列ができていた場所。これ、どこだかお分かりですか?
それはスマホが充電できる場所。
たった30分の充電に、待ち時間が4時間。
それでも多くの人が耐え忍んで並んでいました。

確かに、このような非常事態では、家族の安否確認、ラジコでのラジオ視聴、SNSからの情報収集などスマホは欠かせませんからね。
今やスマホは「第四のライフライン」と言っても決して言い過ぎではないかもしれません。
昨日、僕はガソリンスタンドの長い行列に耐えながら
ダンのこんな言葉を思い出していました。

「建設的なネガティブ思考で現実に備えなさい」by ダン・ケネディ

ビジネスも僕たちの生活も、実は明日どうなるかは本当にわからない。
いつ「日常」が「非常」に変わるかわからない。
真価が問われるのは「非常」の時。
災害の時、度々話題になりますが、今回もセブンイレブンは素晴らしかったです。

被災から2日目。止まらぬ余震に怯えながらこんなことを考えていました。
普通に仕事ができるというのは、本当に素晴らしいことなのですね。
徐々に「日常」を取り戻しつつある札幌。あともう少しといった感じです。
あなたもぜひ「建設的なネガティブ思考」で、ビジネスの、そして家族との生活の「非常」に備えてくださいね。
それではまた!

 9月9日 「マイクロモーメント」にあなたのビジネスは?

スマホ

<

結局、僕たちは「こいつ」を肌身離さず握っていた。
結局、僕たちは「こいつ」によって行動を決めていた。

あなたのビジネスの情報は「こいつ」の中に存在していますか?

こんにちは。ブリッジワークの高橋です。

地震から4日目。札幌はようやく日常を取り戻しつつあります。
未だ止まぬ余震に怯えながらも、ようやく、みんなの笑顔が戻ってきた気がします。
ここ数日間、僕たちは「行列」に苦しめられてきました。
「行列」は需要と供給のバランスが崩れた時に起きる現象です。
飲料水を求めて長い行列。日用品、食品を求めて長い行列。
ガソリンを求めて長い行列。
そんな中、ひときわ長い行列を作っていた場所がありました。
どこだかお分かりですか?

それは市役所や各キャリアが提供していた、スマホを充電できる場所です。
たった30分の充電に数時間待ちの長い行列。
家族の安否確認、ラジコを使ってのラジオ視聴、SNSからの情報収集・・・・
今やスマホは「第四のライフライン」と言っても言い過ぎではないかもしれませんね。
僕と妻も、ほぼ全ての行動をTwitterから得た情報で決めていました。

スマホの普及で、消費者の購入における情報収集のプロセスは大きく変化しました。
たった数分間の空き時間でも、欲しい商品の情報を得ることができる。
価格を比較することができる。評判を知ることができる。
Googleは、このような人々が「欲しい」と思った瞬間にスマホを使って行う検索行動を、「マイクロモーメント」と名付けました。

人々は「欲しい」と思った瞬間にスマホに手を伸ばす。
人々はチラシやCMに興味を抱いたらスマホに手を伸ばす。
人々は評判、うわさが気になったらスマホに手を伸ばす。

さあ、ここですね。あなたのビジネスの情報は、この瞬間「マイクロモーメント」に正しく表示されますか?魅力的な商品、サービスとしてプレゼンすることができているでしょうか?
見込み客の「マイクロモーメント」に、どんな対策を講じることができるのか?
これ、一度考えてみてくださいね。
ここ数日間、みんなスマホを肌身離さず握っていましたからね。
それではまた!

PS
あと、もう一つ大きな気づき。それは「現金」の重要性でした。
クレカや電子マネー、バーコード決済・・
電気が止まると、屁のツッパリにもなりませんでした。
いくばくかの「現金」これ、常備しておいた方がいいですよ。
長い行列に並んだ挙句、クレカが使えなくて途方にくれていた人。
これ一人や二人ではなかったですからね。

 9月10日 あなたはこんな「呪縛」に囚われていませんか?

しゃぶしゃぶ

この「呪縛」に囚われると、時に、こんな間抜けなことを平気でやってしまうのです。あなたのビジネスは大丈夫ですか?

こんにちは。ブリッジワークの高橋です。

「ねー、しゃぶしゃぶ食べない?」
僕は妻の言葉に耳を疑ってしまいました。
こいつ、こんな時に何を言っているんだ?
去る9月6日AM3:08。北海道を襲った未曾有の大地震。
その渦中にいた僕たちが最初にやったこと。
それは、く暗闇の中でしゃぶしゃぶを食べることでした。
間抜けでしょ?
「こいつらバカじゃねーの?」こう思いますよね?
その通り。間抜けでバカで愚かな行為です。
なぜ、こんな羽目になったかと言うと
妻がこの「呪縛」に囚われていたからです。

「サンクコストの呪縛」

「サンクコストの呪縛」とは、無駄とわかっているのに意味がないとわかっているのに、それまでかけた時間やお金が惜しくなり、その愚かな行為を、なかなか止めることができない。人間が持つ特有の心理効果のことです。
「こんなに時間とお金をかけ一生懸命やってきたのだから・・」
そして、さらなる無駄を積み重ねてしまう。

前日、妻は100g数千円もする松坂牛を購入していました。
妻曰く、それは我が家の1週間分の食費に相当する金額だったそうです。
「だって、いつ電気が復旧するかわからないんでしょ?
そしたら、こんなに高いお金を出したのに、お肉、腐っちゃうっじゃない。違う?」
我が妻ながら、本当にこいつはバカですね。
もっと大きな決断と行動を迫られている状況なのに。

これ、あなたのビジネスは大丈夫ですか?
「売れない」とわかっているのに、大量の在庫を処分できずにいたりしませんか?
「反応がない」とわかっているマーケティングを、延々と続けていたりしませんか?
もちろん「中途半端」は最悪の選択です。やりきること、完了させることが肝要。でも、やりきった時には、これまで、どんなに時間とお金を使っていようが正しい選択をする必要があるわけです。
そして時には「損切り」が最善の選択である場合もあるのですね。

「働き一両、考え五両、見切り千両」
ビジネス、こんな時もあるということです。
時間も使った。お金も使った。手間もかけた。
すると多くの人は、それに見合った報酬が得られないと我慢できない。
そして、さらに無駄に無駄を重ねてしまう。
これ、悲しいですよね?滑稽ですよね?
この「呪縛」に囚われてしまうと、一向にビジネスは前に進まないのですね。

いかがですか?
一度決めたらやり切る。完了させる。そこで、効果があるなら、意味があるなら、さらに続ける。さらに価値が生まれる。
でも、ダメだとわかったなら、意味がないとわかったなら、そこでキッパリと止めることです。
さらなる無駄を積み重ねる。こんな愚かなことはしないでください。
ま、確かに松坂牛は美味しかったですけどね。
この「呪縛」、本当に気をつけてくださいね。
それではまた!

9月13日 あなたの「需要と供給」のバランスは?

需要と供給

北海道を襲った震度7の大地震から1週間。
札幌はライフラインが復旧し、一見、日常を取り戻したように見えます。
でも、電力の供給は未だ不安定。「20%節電」の要請を受けサインは消され夜の街は薄暗い。
スーパーに行くとスカスカの棚が並んでいる。
昨晩は余震が頻繁に発生し否応無しに1週間前の恐怖を思い出す羽目になりました。もう少しですね。

この1週間、僕が目の当たりにしたのは、市場の原理「需要と供給」の関係についてでした。
飲料水、ガソリン、非常用の食料、スマホの充電
地震によって生み出された膨大な「需要」
そして、地震によって完全にストップした「供給」
「需要と供給」のバランスが大きく崩れ、その結果、長い長い行列を生み出したわけです。

これ、何を僕たちに教えてくれたのか?
それは「行列ができる繁盛店」や「売れに売れ続けるビジネス」を生み出すには、意図的に、この「需要と供給」のバランスを崩すことが必要だということです。
あなたに対する「需要」を生み出すこと。これがマーケティングの使命なのですね。
でも「需要と供給」のバランスを意図的に崩すなんてことは果たして可能なのでしょうか?

はい、可能です。例えばダイヤモンド。
ダイヤモンドは希少だから売れているのではありません。
ルビーはダイヤモンドより40倍も希少だそうです。
でもダイヤモンドの方が遥かに高い価格で、そして大量に売買されています。なぜでしょうか?
それは「ダイヤモンドは愛の証」というポジションを生み出し、それを普及させることで、新たな「需要」を生み出したからです。
例えば数年前に大ヒットした布団専用掃除機の「レイコップ」
「あなたは大量のダニと、そのダニが生む大量の糞にまみれて寝ているのですよ」この衝撃の事実を僕たちに突きつけて、新たな「需要」を生み出したわけですね。

いかがですか?
マーケティングとは、あなたの「需要」を生み出すために存在する。
どんな商品にすれば、あなたの「需要」を生み出すことができるでしょうか?
どこで、いくらで売れば、あなたの「需要」を生み出すことができるでしょうか?
誰に、何を伝えればあなたの「需要」を生み出すことができるでしょうか?
僕たちの仕事は意図的に「需要と供給」のバランスを崩すこと。
これ、考えてみてくださいね。
それではまた!

 


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